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ちん話(おちんちん擬人法) 小説

ぼくのおともだち

 ぼくには、とてもなかよしなおともだちがいます。それは、ぼくのおチンチンです。

 ぼくのおチンチンは、いつもおまたにくっついていて、ぜったいそこからうごこうとはしません。ほかのことくらべてもちょっとちいさな、かわのかぶったかわいいおチンチン。

 そんなおチンチンは、いつもたまたまのまえにかぶさっていて、よくみているとたまたまをまもってくれているようにもみえます。すこしまえにがっこうでおしえてくれたことによれば、おチンチンとたまたまはほそい「くだ」でつながっていて、たまたまでつくった「せーえき」をおチンチンからだすんだそうです。そうかんがえると、やっぱりおチンチンとたまたまはすごくなかよしなんだなっておもいます。たまにおチンチンがおっきくなるのも、たまたまをまもるために、ゆうきをだして「ぼくがたまたまをまもるんだぞー」ってなってるんだっておもうとちょっとなっとくしちゃいます。そしてそんなゆうしゃみたいなおチンチンが、かっこいいなとさえかんじてしまいます。ぼくもおチンチンみたいな、かっこいいにんげんになりたいです。

 ちなみにおチンチンのおともだちのたまたまは、ふたごです。おチンチンのかげから、どちらもちょっとだけかおをみせています。めだちたがりやのおチンチンとくらべると、はずかしがりやさんなのかな…おチンチンがおっきくなってめだとうとすると、あわてたようにおなかのなかにかくれようとします。だれもいなくなったたまたまのふくろはしわしわになって、おチンチンのねもとにはりついちゃいます。たまたまをまもろうとしてはりきるおチンチンと、うえをむいちゃったおチンチンのせいでかくれるものがなくなっておなかにかくれちゃうたまたま…なんだかおチンチンってかわいそうなのかもしれないなっておもいます。

 ときどきおチンチンは、わがままになることがあります。あさおきて、おしっこをしようとするといつもきまっておっきくなっちゃいます。こうなっちゃうとおしっこができなくなるから、ちょっぴりこまるかな…。でも、おチンチンがおしっこをしたくないっていうきもちも、ぼくはわかるきがします。だって、おチンチンだってそんなきたないおしっこをあびたいとはおもわないだろうからです。ぼくがおチンチンだったら、たぶんいやだろうなっておもいます。
 だから、ぼくはいえでおしっこをしたあと、かならずおふろにはいっておチンチンをしっかりあらいます。がっこうのおともだちから「おチンチンはかわのなかもあらったほうがいいよ」といわれたので、いたいけどがんばってかわをむいてなかもあらいます。おチンチンのなかは、なんだかかめさんみたいなかたちをしていて、あ、これがおチンチンのあたまなんだなってひとめでわかります。でもそこをあらおうとしようにも、なかをさわるとすごくいたみます。これにはおチンチンもあまりいいきもちはしないみたいで、いたみにおびえるようにいつもよりちぢこまってしまいます。そんなときはいつも「ごめんね、でもおチンチンもよごれたままじゃいやでしょ?」とはげましてあげます。たまたまもいつもよりもたれさがっていて、いたがってちっちゃくなったおちんちんに「がんばれー」とはげましてあげているみたい。ほんとうにおチンチンとたまたまはなかよしなんだなあっておもいながら、ぼくはおチンチンをあらっています。
 おチンチンをあらいおわったあと、ぼくはゆぶねにつかります。するとおチンチンもたまたまもきもちいいのか、ふやふやにふやけながらぷかぷかとおゆのなかをうかんでいます。そんなおチンチンとたまたまは、なんだかなかよくおしゃべりをしているみたいにもみえてきます。

「ねえたまたま、きみたちはなんでぼくのうしろでいつもかくれてるのさ」
「だって、だれかにみられたりしたらはずかしいし…」
「なにさ、だれもたまたまをみたってわらったりしないよ。まあ〇〇しかみないけどな!」

 なんてかいわをしてたのしんでるんだろうなあって、おゆにつかりながらおチンチンとたまたまをながめながらそうぞうしていたりします。

 さいきんのおチンチンは、おっきくなるとなかなかおさまってくれないことがおおくなりました。いえにいるときにおっきくなるのはいいんですが、じゅぎょうちゅうにおっきくなっちゃうと、はずかしくてたまらなくなります。そんなときぼくはこころのなかで「(おーい、いまはじゅぎょうちゅうなんだからめだとうとしないでよー!)」とおチンチンにさけんでいます。そんなことがあると、いえにかえってからぼくはおチンチンにいっぱいおせっきょうします。「なんでおっきくなっちゃうの!じゅぎょうちゅうにおっきくなるのはダメだっていったでしょ!」ぼくはおチンチンにそういいきかせて、おっきくなったおチンチンをにぎにぎします。

 きのうもそうやっておチンチンにおせっきょうをしていたんですが、そのひぼくはすごいものをみちゃいました。いつものようにおせっきょうしながらにぎにぎしていると、なんだかおチンチンがムズムズしてきて、おチンチンもビクンッビクンッとふるえているのが、ぼくのおててからつたわってきました。なんだかちょっぴりこわかったけど、ふるえてるおチンチンがよろこんでいるようにもみえて、ちっともはんせいしていないなってムッとしました。「もう!いまはおせっきょうちゅうだよ!?なにをよろこんでるの!」ぼくはそうさけびながらもっとにぎにぎします。するとどんどんムズムズがはげしくなってきて、たまたまがぎゅっとおなかのほうにかくれていきました。

 そのとき、おチンチンのさきっぽのおくちから、しろいものがなんかいもなんかいもとびだしたのです!

 ぼくはびっくりしちゃってめをまるくしましたが、かくにんしようにもとってもきもちがよくなって、からだがふるえてしまいました。おチンチンはビクビクっておっきくふるえながらなんどもしろいものをおなかのうえにはきだしていました。もしかしてびょうきなのかな、それともおこりすぎてげろでもはいちゃったのかな…ぼくはこわくなりました。でもぜんぶはきだしおえたおチンチンはどんどんもとのおおきさにもどっていって、そのままぐったりとふくろにもどったふたごのたまたまのうえにねそべっていました。そのすがたはとってもここちのよさそうな、あんしんかんのあるすがたでした。

 それをみると、ぼくはおこるにおこれなくなって、たまたまのうえでねているおチンチンをやさしくなでなでしてあげます。ふとおなかのうえにのこったしろいものをみると、ちょっとはんとうめいでドロッとしています。もしかしたらこれががっこうでならった「せーえき」なんじゃないかとおもいました。せーえきをだすときって、こんなにきもちがいいんだ…こんなにいいきもちにしてくれるなら、もっとはやくにおしえてくれればよかったのになあ、とおもいましたが、もしかしたらまえからおっきくなってしまうのは、おチンチンがきもちよくなりたいっていうしゅちょうだったのかときづきました。そうおもうとなんだか、おチンチンにわるいことをしちゃったなって、わるいかんじがしちゃいました。

 でも、あんしんしたようにねむるおチンチンをながめていると、こんなにきもちよくしてくれるおチンチンは、やっぱりぼくのともだち、いや、だいしんゆうなのかなって、そういうふうにかんじました。

 いつもきみのサインにきづいてあげられなくてごめんね、つぎからはちゃんといっしょにきもちよくなろうね。ぼくのおチンチン。

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